2016年4月25日月曜日

ZEDZによる最新ミューラル、埼玉県志木市に誕生!


オランダ出身アーティストZEDZによる最新のミューラルが、埼玉県志木市のFUG Skateparkに完成しました。Tomofumi Nakayama氏によって撮影された制作過程と完成形の写真は、5月8日(日)まで原宿のTHE blank GALLERYにて開催中のZEDZ個展 “Process & Result”で展示中。

モンドリアンなど20世紀のモダン絵画から、AKIRAやGhost in the Shellといった日本のSFアニメや未来都市などからインスパイアされ、自身のグラフィティスタイルである幾何学的なアーバン・カモフラージュと融合し、高さ4m ×幅30mに渡る風景として堂々と完成しました。





また、今回FUG Skateparkに描いたZEDZの幾何学パターンは、オランダのバッグ/グラフィティアクセサリーブランド Mr. Seriousとのコラボレーションとして昨年リリースされたグッズにデザインされたもので、それらのアイテムは同展にて販売しています。

“Process & Result”展では、昨年3月から今年の4月までに、ZEDZが主に日本国内で残して来た作品をご覧いただけます。大きく分けて3つのプロジェクトから構成され、それぞれのプロジェクトから派生的に生まれた作品や、異なる媒体でリンクし合う作品など、一連のプロジェクトにおける「過程」と「結果」が楽しめる展示となっています。








同じく会場では、ZEDZの過去25年間のグラフィティ作品と貴重なスケッチなどが収録された “Blackbook Unvailed”も限定販売しており、会期の最終週にはサイン会も行います。アーティスト本人が下記のスケジュールでギャラリーに在廊し、ご購入者にはその場で一人一人にドローイングを描き加えます。貴重な機会をお見逃しなく!



取り置き予約は、sales@the-blank-gallery.com まで
作家:ZEDZ
ZEDZ Book Signing Sessions 
ZEDZ在廊時間:5月3日(火・祝) 15:00~19:00 / 5月7日(土) 15:00~19:00
会場:THE blank GALLERY  
住所:東京都渋谷区神宮前3-21-6 大崎ビル3F
HP:http://www.the-blank-gallery.com/
※サイン会は予約不要ですが、Blackbookの在庫に限りがございますので、確実にゲットし
たい方はメールにて取り置きの予約を承ります。
ZEDZ: Blackbook Unvailed ¥5,000(税別)

2016年4月15日金曜日

日本人アーティストTWOONEに壁をご提供できる方募集!


世界を股にかけ活躍し続けているベルリン拠点のアーティストTWOONE!そんな日本人アーティストが、4月末から5月上旬かけて、日本に一時帰国します。それに伴い、Street Art News Japanでは、TWOONEに壁をご提供いただける方を募集させていただきます!
2年前には中部地方で最も美しく、巨大なミューラル(参照)を名古屋に誕生させました。
世界中を飛び回っているTWOONEに壁画を描いてもらえるチャンスは、なかなかないと思うので、ご興味のある方は是非ご応募いただきたい!

【壁を提供いただける方募集】
・屋外の壁のみに限らせていただきます。(屋内は不可)
※詳細な条件などは、アーティストと相談して決定していく流れとなります。
また、ご質問などがありましたら、お気軽に下記のメール宛てにご連絡いただけたら幸いです。
メールアドレス: Daisuke@streetartnews.net

【関連リンク】
Facebook: https://www.facebook.com/pages/Twoone/191202167577155
インタビュー:http://www.streetartnews.jp/2012/05/street-art-news-x-twoone.html




Pics by TWOONE

2016年4月12日火曜日

全長100メートル超えのミューラルが新潟に誕生《Tadaomi Shibuya・Alexone・MON・MAHARO》


新潟市中央区にある万代島旧水揚場の建物。今年の春、その建物を包み込むように美しくも力強い巨大なアート作品が誕生しました。全長100メートル、高さ4メートルの巨大空間に現れた、信濃川の流れを彷彿させる「龍」、新潟の県鳥である「朱鷺-トキ-」、米どころには欠かせない「太陽」と「田の神」。

作業風景、動画等はこちらから→A Touch of Art in Niigata

新潟から世界に向けてこの美しい作品を発信してくれたアーティストがこちら。写真の左から、「朱鷺-トキ-」を描いたTadaomi Shibuya、「太陽」を描いたAlexone、「龍」を描いたMON (KOUTARO OOYAMA)、「田の神」を描いたMAHARO
Tadaomi Shibuyaによる「朱鷺」には、「朱鷺はその生存脅かされた時代から見事に復活を果たした生命力」、「朱鷺の住む佐渡ヶ島の玄関口がある佐渡汽船に繋がる場所」、「新潟の代表的な観光地である佐渡ヶ島へのますますの旅客誘致への希望」への想いも込めて頂きました。(A Touch of Art in Niigata参照)

Alexoneによる「太陽」には、G7新潟農業大臣会合を控えた新潟からG7を含めた世界に向けたメッセージとして「アートを通じた創造性と新潟から世界の平和や幸せの訪れの願い」、「G7が“食”を通じ世界の平和に貢献する願い」への想いも込めて頂きました。(A Touch of Art in Niigata参照)

MON (KOUTARO OOYAMA)による「龍」には、「新潟は昔から水の都と言われてきたように日本海と大河の信濃川との共生」、「神(龍)が信濃川を水上渡卸されることが新潟まつりの中心であり、その御座船の先頭に描かれている龍」への想いも込めて頂きました。(A Touch of Art in Niigata参照)

MAHAROによる「田の神」には、「米・酒の美味しい土地」、「農業に適した農地に恵まれた土地」、「G7農業大臣会合が開催される必然性」への想いも込めて頂きました。(A Touch of Art in Niigata参照)

「新潟に誕生したこの平和のメッセージが世界に届きますように。」

2016年4月2日土曜日

STATIC日本ツアー総集編(東京、広島)

@広島パルコ

日本が大好きなロンドン拠点のアートデュオSTATIC。彼らが日本ツアーの際に描いた美しいミューラルをご覧ください。上の写真は広島パルコでの作品。下の写真は、千代田区岩本町のピザレストラン「NAPOLI」での作品となります。




2016年3月31日木曜日

フランス人アーティストTILTによる日本初個展、4月1日(金)開幕!



今回は、先日お伝えした(参照)フランス人アーティストTILT(ティルト)による日本初個展の追加情報をお届けする。詳細は以下のプレスリリースを参照していただきたい。

【以下プレスリリースより】
この度メグミオギタギャラリーでは、フランス人アーティストTILT(ティルト)の日本初個展を開催致します。
 南フランス、トゥールーズ出身のTILTは、グラフィティアートを芸術の域に高め、今最も世界的に注目を集めているストリートアーティストです。 自らを”graffiti fetishist”と定義するTILTは26年ものグラフィティキャリアを誇ります。
 グラフィティカルチャーの始まりは1970年代にニューヨークでスプレーやフェルトペンなどを用いて壁や電車などに自分の名前を書く行為が広まったのが契機とされています。
グラフィティ=野外での落書き行為と一般には認識されがちですが、タグ(単色で自分のグラフィティ用の名前や出身地を書いたもの)をはじめとする様々な専門用語や、既にあるグラフィティの上に描くには更に完成度の高い図案を作らなくてはいけない等、ライター間での暗黙の了解や独自のルールが無数に存在する奥深い世界です。
 メッセージ性を持つ言葉や具象的なモチーフを描く行為が広義のストリートアートに分類されるのに対し、グラフィティとは意味を持たない記号であり、文字の外見が文字の意味を凌ぐのがその領域とされています。
 グラフィティを、名前の有名性を競うゲームとしての側面から鑑みると、「スタイルの独創性」と「拡散性」がその勝敗の二大要因となります。TILTはスローアップ(単色あるいは二色の色を用い数分で書き上げた文字)のスタイルを最も得意とします。文字の躍動感と腕運びの一回性、シンプルで力強い配色の妙が問われる伝統的なグラフィティスタイルです。グラフィティが、線を描くという行為の身体性が最も高いテンションで発揮されるジャンルなのは、公共看板や電車へのペイントが違法である事と無縁ではありません。
 あらゆるリスキーな場所を好んで描き続け、独自のリズムを体得したTILTによって生み出される線は、彼のペインティングにおいても遺憾なく発揮されています。
「みんなが思っている落書き=グラフィティのような古典的なグラフィティの解釈を拡大したい。
 もしもグラフィティをやっている人間が僕の作品を見たら、僕がやっていることの意味がすぐにわかるはずだ。スタイルと、作品の背後に存在する、メッセージではない、ヴォイスの集積としてのストーリー。
 一方でグラフィティについてよく知らない人は異なる視点で作品を見るだろう。
実際には一定の知識なくして作品を深く理解することは不可能に近い。だからこそ僕はそこに面白味や可能性を感じているんだ。
 昨今知名度を獲得している多くのストリートアートは、キャラクターや動物、風景など、誰が見てもすぐに理解しやすいモチーフで描かれている。でも、僕たちの文化の一番の醍醐味は作品に付随する背景としてのストーリーだ。
 僕は自分の作品を通して、グラフィティをグラフィティたらしめる最もシンプルで力強いストーリーを語りたいんだ。」
 意味とは無縁のところで純粋に造形のスタイルを競うことで発展してきたグラフィティは、究極の抽象表現です。
 究極の抽象美を競うグラフィティ界で熾烈な闘いを勝ち抜いてきたTILTが、絵画とストリートアートの境界線を破壊する抽象表現アーティストとして世界の頂点に君臨するのは必然の流れと言っても過言ではないでしょう。
 今展では小屋にペイントを施した超大作を1点、162x114cmのカンバスワークを5点、直接壁に描いたものをはぎ取った85x60cmのカラー作品を3点、50x50cmのモノトーン作品6点を中心に、計18点の最新作を出品します。
 日本で世界最高レベルのグラフィティアートをご覧頂ける、TILTの「コンクリート抽象」に是非ご期待下さい。

展覧会タイトル:「コンクリート抽象 / Concrete Abstract
日程:2016年4月1日(金) -  4月30日(土)(休廊日:日・月・祝)
         ★レセプション: 4月1日(金) 18:00 - 20:00 
   ※アーティストが来日します!
時間:11:00 - 19:00
※会場にご注意下さい。
MEGUMI OGITA GALLERY 東京都中央区銀座2-16-12銀座大塚ビルB1
Tel: 03-3248-3405




2016年3月23日水曜日

企画展「The グラフィティアート展」@ 元立誠小学校 3月25日(金)開幕


「The グラフィティアート展」と題された企画展が、3月25日(金)から、京都の元立誠小学校内で開催される。京都市内に現存する最古の鉄筋コンクリート造の校舎(1927年設立)が、今回の企画展の会場。落ち着いた雰囲気のCafr(元職員室)のなかで、ゆっくりコーヒーを飲みながらグラフィティアートを鑑賞してみてはどうだろうか。

【以下プレスリリースより】
バンクシ―という1人のアーティストの登場によって書き換えられたグラフィティアートの歴史をまとめたアート展。バンクシ―の作品や彼と同世代のアーティストの作品、彼にあこがれて作家活動を始めたアーティストの作品、彼によって再評価されたアーティストの作品などバンクシ―を中心に展示を構成。総点数40点余りを展示販売。

【会期】
2016年3月25日(金)~3月30日(水)
【営業時間】
11:00~20:00 
【場所】
元立誠小学校内(京都府京都市中京区蛸薬師通河原町東入備前島町310-2)
1F 教室(元木工室)1F TRAVELING COFFE (元職員室)
【出展予定アーティスト】
Banksy, Dolk, Mr Brainwash,Space Invader, Nick Walker, Martin Whatson, OBEY (Shepard Fairey),  Europian Bob, Fake, Jamie Reid, Static, and more.
【主催】
Let It Art 村中良暢
BLUE NOISE LTD 保科好宏

Pics by 村中良暢

2016年3月19日土曜日

HITOTZUKI (KAMI & SASU) がミューラルを手がけた店舗が3月19日(土)に渋谷ファイヤー通りにOPEN!


90年代より日本のみならず世界のストリートで活躍するアーティストKAMIとSASU。時空を超えて独特なラインを操るKAMI。そこに「シンメトリーの美」という花を添えるSASU。この二人が渋谷に本日OPENするショップの店内ミューラルを完成させました!

【以下プレスリリースより】
"アパレルショップから見るストリートスタイルではなく、プレイヤー目線で編集したリアルな商品展開と空間構 築"をビジョンに掲げたコンセプチュアルショップ「MORTAR(モータル)」を 3 月 19 日(土)に東京・渋谷区神南フ ァイヤー通りにオープンします。

 店舗の 2 階には「FELEM SKATEPARK BUILDER(フェレムスケートパークビルダー)」によるコンクリートパーク を施工。アートワークはミューラルを中心に活動するアーティストデュオ「HITOTZUKI(ヒトツキ)」が担当。外装 にはプロスケーターでフォトグラファーの「荒木塁氏」が撮影した写真とコラボレートしたエクスクルーシブな作 品を制作。運営は日本のストリートカルチャー・スケートカルチャーを黎明期より支え続ける国内最大手のアク ションスポーツ関連企業。国内外の様々なファッションカテゴリーから自由にアイテムセレクトし「ストリートの 今」を提案する。 

店舗内装・外装:アーティスト“HITOTZUKI” 
1999 年に結成された、アーティスト KAMI と SASU の 2 人による HITOTZUKI。ストリート・カルチャーに根ざし たクリエイティヴィティの拡張を目指し、ミューラルを中心に国内外で活動している。フリーハンドで描かれる KAMI のダイナミックに流れる曲線と SASU の力強く華やかなシンメトリーのモチーフでストリートから派生した 美意識に新風を吹き込み、色鮮やかで斬新な風景を残し続けている。 http://www.hitotzuki.com/ 

【オープン日】
2016 年3 月19 日(土)午前11:00 
【所在地】
東京都渋谷区神南1-3-4神南ビル1F/2F 
【営業時間】
11:00~20:00 
【 取扱いブランド】
 STONE ISLAND/ISAORA/CARHARTT/THE NORTH FACE/MHW×N.HOLLYWOOD/
BLUEY/NIKE SB/他

2016年3月9日水曜日

フランス人アーティストTILTによる日本初個展、東京で開催決定!

photo by Ian Cox Tilt, Panic restrooms, Stavenger 2014, dimensions variable 
pic by MEGUMI OGITA GALLERY

フランス人アーティストTILT(ティルト)による日本初個展が、東京銀座にあるMEGUMI OGITA GALLERYで開催されます。南フランス、トゥールーズ出身のTILTは、自身を「graffiti fetishist(落書き崇拝者)」と名乗り、88年のデビュー以来全世界20カ国以上で活躍し続けています。TILTのアートワークは、文字をモチーフとした古典的なグラフィティスタイルを継承しながらも、彼が描いた空間のみ異次元が立ち上る大胆で芸樹的な抽象世界を創り上げます。日本初となるTILT個展「コンクリート抽象」に是非足を運んでいただきたい!

作家:ティルト / TILT
展覧会タイトル:「コンクリート抽象 / Concrete Abstract
日程:2016年4月1日(金) -  4月30日(土)(休廊日:日・月・祝)
        ★レセプション: 4月1日(金) 18:00 - 20:00 ※アーティストが来日します!
会場:MEGUMI OGITA GALLERY  
住所:東京都中央区銀座2-16-12銀座大塚ビルB1
時間:11:00 - 19:00
Tel: 03-3248-3405

2016年3月3日木曜日

AITO KITAZAKI 最新ミューラル『『No one can live alone(誰も一人では生きられない。)』、フィリピン・セブ島に誕生!


東京拠点のアーティストAITO KITAZAKIによる屋内ミューラルが、フィリピンのセブ島に誕生しました!『No one can live alone(誰も一人では生きられない。)』と題された今作は、セブ島のjapanese Cafe&Bistro Skillet(住所:A.S Fortuna St, Mandaue City, Cebu )でご覧いただけます。同アーティストによる、今作へのコメントは、以下になります。

自分にもしゼンマイが付いていたらそれを一人では回す事は出来ない。
一人で生きているつもりでも必ず誰かに支えてもらっているのが人生である。
このように海外で壁画制作が出来るのも、
沢山の人達の協力無くして出来なかったと思います。
やりたい事をやり続けられている自分に言い聞かせる為にもこのテーマで作品を制作しました。

AITOは、屋内ミューラルとともに、『Cupnoodles』と題した屋外ミューラルもセブ島のストリートに完成させました。今作は、3月1日(火)に発表されたアート作品『CUPNOODLE JAPAN PROUD』のプロモーションの一環として、製作されました。AITOの動向は、引き続きお伝えする予定なので、お楽しみに!




Pics by AITO

2016年2月22日月曜日

来日中のアートデュオSTATICのインタビューが届きました!


ロンドンを拠点とするアートデュオSTATIC。現在来日中のSTATICの二人(トム・クレイグ)の興味深いインタビューが届きましたので、ご覧下さい。

インタビュー Part I
『結成10年目と新作について』

Q1 今年でスタティック結成10周年ですね。チームとして活動を継続してゆくのはなかなか難しいことと思いますが、どのように関係性を保っていったのですか?

A うん、われわれとしてもちょっと驚いてる。スカボロー(英北部)の薄汚いフラットからキャリアが始まったときは、ロンドン拠点に活動して日本やアメリカ、シンガポールなどに行けるなんて思ってもみなかった。始めはシルクスクリーンの刷り方も手探りだったけど、今ではいろんな素材にチャレンジできるようになった。こうして好きな職に就き、いろんな国の人たちと会えるなんてほんと幸せなことだよね。

Q2 今回新しいスタイルに挑戦していますね。7,80年代の初期テレビゲームのようなイメージを使い、アクリル板を何層にも重ねたレイヤー作品のことですが、このアイデアが生まれた経緯は?

A テレビゲーム創世記の8ビットゲームがインスピレーションの源なんだけど、神話や冒険といった少年たちがワクワクするトピックや、容量制限から生まれたシンプルならではの美しいデザイン性が、熱中した当時のファンのみならず若い人たちをも惹きつけるんだと思う。ゲームの常套句を人生に置き換えてもいいよね。「どのくらい生き残れるか?」「どのくらいのレベルに到達したか?」など。小さい頃、スカボローのゲームセンターや友達の家でゲームの腕を競い合ったことを思い出すように、我々ほか世界の多くの人々にとって繰り返し語られるテーマとシンボルだと思う。我々はそこに新たな道として、アートにゲームの要素を取り入れた《アーケード*》を作り出して、みんなに楽しんでもらおうと思うんだ。(*註 ゲームセンターは英語でamusement arcade)

Q3 前回来日した4年前から、あなたたちのキャリアとそれを取り巻くストリートアートの環境がどのように変わっていったか教えて下さい。

A なかなかうまく答えるのが難しい質問だけど、大規模な個展やプリント販売などが以前より少なくなっているように見えるね。ただ、大規模なストリートアートのフェスや、ワールドワイドなアーティストたちによる野外でのスケールの大きなプロジェクト等、エキサイティングなイベントが世界のあちこちで行われている。ここ3、4年の間、我々はストリートでの壁画よりもギャラリーでの展示作品制作や、さまざまな実験に重点を置いてきたけれど、去年あたりからストリートでの壁画制作にも再び力を入れ始めたんだ。その中のひとつが2階建てサイズの「ゲーム・オン!」だね。日本でのツアーから帰国後、次の壁画は日本でも制作予定の「シャンティ」をベースにしたイメージを描くつもりだよ。

Q4 今回発表の新作で最も完成が難しかったものを教えて下さい。

A レイヤー作品、とりわけ「ひまわり」かな。ただ「シャンティ」も違う意味で難しいよ。配色と重ねながら完成へと向かってゆくわけだけど、人間というのはあと少し、というところで失敗をしたがっているみたいなんだよ!

Q5 その形にするのがという難しいレイヤー作品ですが、それでもあなたたちが惹きつけられる理由はどんなところでしょう? 

A レイヤー作品を発表したのは2010年、初来日する前のロンドンでの個展が最初。以降、改良を重ね、スタティックならではのレイヤー作品を確立しようと努力してきたよ。何層にも重ねられたイメージは、見る人によって影や光の反射のよう自在に変化し、平面にはない深みの加わった全体像を見せてくれるんだ。作業の複雑さに関して言えば、ステンシルを切る作業もレイヤーを重ねる作業も根気が要るもので、間違ってしまったら丸一日棒に振ることもある。その忍耐力が我々の宝物となってくれたら・・と、そう願ってるよ!

Q6 2016年の予定を教えて下さい 

A 言うまでもなく今開催中の広島、来週開催される東京での展覧会のための来日が次に控えたビッグな出来事だね。17日にロンドンを発ち、月末に帰国するまで広島で2日間(20、21日)、東京で5日間を壁画制作や来日記念版画制作コラボレーション(27、28日)を行うことになっている。ロンドンに戻った後はシカゴでのグループ展や、2階建てサイズ「ゲーム・オン!」を手掛けたロンドン東部ウッド・ストリート・ウォールズでの屋内外壁画制作ほか、突発的なイベントも含めいろいろ活動してゆく予定なので、スタティック・スタジオから発信されるニュースを逃さぬよう、チャンネルはそのままに!


インタビュー Part II
『トムとクレイグへのちょっとした質問』

Q7 今までもっとも後悔したことは?

トム(以下T) 10年前、当時400ポンドだったバンクシーのプリント「LAUGH NOW」*を買わなかったこと。(*註 昨年1月、ロンドンでのオークションで、16,000ポンドで落札されている)

クレイグ(以下C) フランス人の言葉を借りるなら「NON, JE NE REGRETTE RIEN!(後悔は一切なし)」

Q8 今最も食べたいもの、あるいは飲みたいものは?

T これは日本食に限定しないとね。餃子(訳者註*中華料理ですけど)。日本で好きなだけ食べる日を待ちきれないよ。

C エンプレス・グレイ・ティー

Q9 今最も好きな曲は?

T ミステリー・ジェッツの「テロメア」。

C スタジオでBBCのラジオを流してたらひとつの音が耳を捕えてきたんだ。BEの「イントロ」という曲だよ*(*註 原文参照)

Q10 見知らぬカップルがあなたたちのスタジオの前で、一時間以上大声でケンカをしています。解決策を教えて下さい。

T 窓を閉めてラジオのボリュームをあげる。

C ケンカの内容によるかな。僕らはいつもステンシルで星やハートを切り取っているから、それらを彼らに撒き散らして、争いがおさまるかどうか見届けるよ。

Q11 偶然500ポンド(現レートで約80,000円)の入ったスーツケースを見つけました。中には「おめでとう、あなたのものです!」と記されたメッセージが。あなたはどうしますか?

T 過去に戻ってバンクシーの「LAUGH NOW」を400ポンドで買う。残った100ポンドでありったけの餃子を食べる

C ステーキレストラン、ホークスムーア*に10名で予約してともだちとの宴を楽しむよ。(*註 ロンドンの大人気店で今一番予約が取れないとされる)

インタビュアー(翻訳):ギャラリーかわまつ 川松氏